採用コラム

新卒採用の歴史 Vol.5 ~ 平成の就職活動

バブル経済の盛り上がり、そして崩壊とともに変化していった昭和の就活事情。平成に突入後は、どのような変化が起きていたのでしょうか。

平成初期(1993年~2005年)

1993年から始まった就職氷河期は2005年まで続きました。企業側は十分な新人教育を行う余裕がなく、即戦力の人材を求めるようになります。学生たちにとって不利な状況が続きました。
仮に正社員として採用が決まったとしても、それは本人が本来志望していた職業とはかけ離れたものだったというケースも珍しくありませんでした。これにより雇用のミスマッチが続出、短期間での退職や解雇が後を絶ちませんでした。

こうした背景を受け、学生の中には即戦力として活躍できるよう、実践的なスキルを身に付けるべく大学卒業後に専門学校に通う選択をする人まで現れました。

インターネットの登場

一方で、就職氷河期ではあったものの、新たな採用方式が次々と生まれていきました。
就職協定が1997年に廃止。縛りがなくなったことで、通年採用をはじめとし、職種別採用やインターンシップ採用、留学生・外国人採用など、多様化が進んでいきました。
時を同じくして、インターネットも普及。採用に関する情報を、誰もが容易に得られるようになりました。求人情報以外にも、各企業の実態を投稿する口コミサイトなども登場し、学生間での情報の共有が活発に行われるようになりました。

今日においては就職活動をするにあたってインターネットを通じて情報を入手することが当たり前となっていますが、以前はそうではなかった時代もあったんですね。
次回は平成後期から2019年現在に至るまでの新卒採用についてお届けします。